本記事のまとめ
B'zの7thアルバム『The 7th Blues』について
評価や聴きどころを解説したうえで
古参にも初心者にもわかりやすく3行でレビューします。
【DISC1】
【DISC2】 |
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概要 | |
リリース | 1994.03.02 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 明石昌夫 |
販売 | |
CD | リンク
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記事を書いた人
- B'z ファン歴26年以上
- 1998年~ B'z Party会員
- 初めて買ったシングル
┗松本孝弘「THE CHANGING」 - 初めて参戦したLIVE-GYM
┗Brotherhood ツアー - 管理人も作詞作曲編曲の仕事を経験
B'zを最末端から応援します!
7thアルバム『The 7th Blues』レビュー|評価・聴きどころ
『The 7th Blues』は1994年3月2日にリリースされたB'zの7枚目の2枚組オリジナル・アルバムです。
これまでB'zのアルバム制作は、ツアーや仕事の合間に行われていたが、本作で初めてアルバム制作だけに専念できた。
B'z制作集団(B・U・M)のこれまでの制作経験から、溜まりに溜まったアイデアやレコーディングのノウハウを存分に発揮し、松本さんも出来上がった曲をどんどんレコーディングしていったため、本作はB'zで唯一の2枚組オリジナルアルバムとなった。
タイトルに"Blues"と入っているが、サウンドはブルース・ジャズ・ファンク、ハードロックなど多岐に渡っている。
各楽曲の至る所に洋楽のオマージュが含まれており、松本さん稲葉さんの音楽的なルーツを堪能できます。
B'zの音楽的な変化や、2人の長髪化、メディア露出の激減によって、B'zをアイドル的に捉えていた人をふるいにかける時期(作品)が本作『The 7th Blues』です。
そのため1994年はB'zの【暗黒時代】と呼ばれています。
『The 7th Blues』はB'zの歴史では非常に重要な作品であり、松本さんも「大きなターニングポイント」と語っている作品です、ぜひお聴きください。
[DISC1]
01.LOVE IS DEAD
冒頭の外国人の会話で『B'zはRock 'n' Rollバンド』だと表明しています!!
生のブラスをフィーチャーし、ジャズのテイストをまとった傑作です!
ライブジムでの演奏はいつも圧巻です!
02.おでかけしましょ
松本さん「B'zがスイングしてる。」
自分の誇れる仕事だと胸が張れるよう、しっかり歌詞を噛みしめましょう。
稲葉さんが長髪を振り乱して唄う姿が忘れられません。
03.未成年
背伸びをしたい年頃の男が悶々としている歌詞ですね。
"満たないことは はがゆいこと 完全になりたい"
今までのB'zとは全然テイストの違う曲で、当時は驚く人もいたでしょう。
04.闇の雨
"闇"という言葉や略奪系の歌詞で、印象的には暗く映ります。
曲としてはイントロはマイナーキーですが、Aメロからメジャーキーなんです。
2013年の『B'z Special LIVE at EX THEATER ROPPONGI』で演奏された様子は51stシングル『有頂天』の特典DVDで堪能してください♪
05.MY SAD LOVE
昔の恋愛を明るい曲調に載せてストーリーが進んでいきます。
1番のAメロのアレンジは「OH! GIRL」を彷彿とさせます。
Whitesnakeの「Give Me All Your Love」のオマージュっぽい作品です。
06.Queen of Madrid
枯れたサウンドがノスタルジックな感情を呼び起こします。
スローな8ビートでアルバムの骨休み的な印象が残ります。
個人的にはギターソロが一番盛り上がります。
07.ヒミツなふたり
稲葉さん「かわいい秘密を作りましょ♪」
"男は無口な方がいいと誰か 歌ったなあ"、、、「誰か」とは八代亜紀さんらしいです。
ジェイク・E・リーばりのダブルピッキングが冴えわたるぜ!
08.Strings of My Soul
後にアルバムタイトルにもなった松本さんのインスト曲です。
スローなテンポに松本さんの伸びやかなギターサウンドが映えます。
レスポールでチョーキングする松本さんの姿が思い浮かびます。
09.赤い河
イントロのストリングスは1分40秒ほど続きます。
"小さなヒトの苦しみもまた塵のよう"、、、悩んでた時にこの歌詞を噛みしめました。
『B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”』で約23年ぶりに演奏されたときの、稲葉さんの優しく語り掛けるような唄い方は印象的でした。
10.WILD ROAD
間奏部分はギターソロでなく、オルガンでソロを弾いています。
間奏後にボーカルととったのは高嶋りん(現・浦嶋りんこ)さんです。
「WILD ROAD」を"じっくり楽しもう"
[DISC2]
01.Don't Leave Me
テレビ朝日系木曜ドラマ『新空港物語』主題歌です。
これまでのシングルと違い、ブルース色の強いバラードです。
ライブでの稲葉さんのシャウトは伝説です。
02.Sweet Lil' Devil
間奏にレッドツェッペリンの「HeartBreaker」のフレーズを弾く洋楽の啓蒙曲と言えるかもしれません。
Aメロは"カ"行や"バ"行など力強い言葉で構成されています。
B'zをアイドルとして認識していた人を振り落とす踏み絵的な楽曲と言えるかもしれません。
03.THE BORDER
アルバムタイトルは『The 7th Blues』ですが、この曲もソウルやファンクの要素が強く、ブルースではないですね。
ストリングスを強調したアレンジやテンポ感など、Lenny Kravitzの「It Ain't Over Til It's Over」を意識しているかもしれません。
ライブ未演奏の曲です。
04.JAP THE RIPPER
本作発表前に『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』のオープニングナンバーで演奏されました。
タイトルは「切り裂きジャック(JACK THE RIPPER)」をモジっており、稲葉さん「ミーハーな日本人だからJAP」と語っています。
当時、松本さんが素晴らしいミキシングに感動していたDamn Yankees「Don't Tread On Me」のオマージュでしょう。
05.SLAVE TO THE NIGHT
「ハートも濡れるナンバー 〜stay tonight〜」をアレンジし直しています。
イントロのフレーズはジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」を引用しています。
『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』でのアレンジがもとになっています。
06.春
タイトルは「春」ですが、マイナーで暗めのバラードです。
アウトロの松本さんの泣きのギターが曲全体をまとめきります。
マイナーのバラードですが、B'zファンの人気も高い曲です。
07.破れぬ夢をひきずって
イントロはヴァンヘイレンの「RIGHT NOW」のテイストです。
松本さん「(アレンジを担当した)明石君らしい曲。」
"自分のせいにできるのなら 遅すぎる人(ヤツ)なんていない"、、、B'zのチーフマネージャーもこの歌詞に励まされたとか。
08.LADY NAVIGATION
8thシングルの全英詞バージョンです。
アレンジもスローなアコースティックスタイルになっています。
生沢佑一さんの素晴らしいコーラスがかなり堪能できます!
09.もうかりまっか
本作『The 7th Blues』で最もブルースらしい曲です。
バンドの一発録りでレコーディングされ、稲葉さんも即興で唄ったらしいです。
バンドメンバーもそれぞれ演奏しながら、稲葉さんに自分自身のことを歌詞にされ、楽しいレコーディングだったとこのこと。
10.farewell song
大作『The 7th Blues』を締めくくるマーチ的な楽曲です。
"ただひとつの燃えるいのちがある"
エンディングはビートルズの「Hey Jude」のオマージュです。
7thアルバム『The 7th Blues』レビュー|まとめ
【DISC1】
【DISC2】 |
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概要 | |
リリース | 1994.03.02 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 明石昌夫 |
販売 | |
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